2006年06月18日

意味深な会話

お互いにまったくそういう意図はなくても、
別の角度から見ると恋の可能性のありそうな会話とかシチュエーションがある。

私「こちらに赴任して何年でしたっけ?」
男性「来月で、丸二年かな」
私「そうですかー。単身赴任ですか?」
男性「……いや、おれ独身(ひとり)なんだよね」
……なんとなく気まずい。
別にそれほど年長だと思って見ていたわけじゃないけど、
子供の一人や二人いそうだったから。
相手にしてみれば、「おれのこといくつだと思ってるんだよ」って話だ。

その後のメール。

男性:
今日は遠いところ来ていただき、どうもありがとうございました。
お一人だとわかっていたら、前夜飲みに行けばよかったです。
失敗でした。

私:
こちらこそお世話になりました。
今日は雨でしたが、次は晴れていい景色を満喫したいものです。
一人で行ったお店、かなりオススメだったので、
次回是非行きましょう。

……これって恋の種?

こうして考えてみると、今までチャンスがありながら見過ごした恋も多いのかなあ。
私って、超鈍感なのか、恋愛対象として現実味のない女なのか。

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2006年06月15日

電話

随分長いこと同じ電話番号を使っている。
携帯を使いはじめた時から変えていない。
変更するといろんな人へのお知らせをしなきゃいけないし、長く連絡をとってない人でもいつでも連絡がつく状態にしておけるというメリットがあるから。

知らない電話番号から電話があった。
とりあえず出る。
「もしもし。久しぶりなんだけど、覚えてる?」
という男性の声。少々お酒が入っている様子で言葉が聞き取りにくい。
……誰?
「えーと?」
私の不審気な声に相手があわてて言った。
「あ、すみません。まちがえたみたいです」
「はあ」
そして、電話は切れた。

少しして、またかかってきた。
「あ、やっぱり間違いでした」
と言ってまた切れた。

あれぇ?
私が覚えてないだけで、知っている人?
もしかして、元カレだったりして?
(昔、酔うと電話をかけまくる人がいた、ということを思い出した。)
携帯の変遷の中で、関係の終わった人の番号は消去してしまっている。
確証はまったくない。

薄情な私は昔の恋人の声を覚えていない。
顔はたぶん見れば認識はできる、と思う。
だけど声までわかる自信はない。
忘れられない声の人もたまにはいるけど、それは私が好きな声のタイプだった場合で、特に声に愛着がなかった場合は記憶していない。(ゴメン)

逆に、私の付き合った人たちは(そんなにたくさんいるわけじゃないけど)、どれほど長く私の声を記憶していたんだろう。
私は自分の声は好きではないので、覚えておいてほしいとは思わないけど。

一つの恋が終わった後、その記憶や傷跡をある程度の時間をかけて洗い流す。
次の恋をするために。
その過程で、過去の恋は感触を失って、ただの記憶に変わる。
それは立体が平面に変わるようなもの。
声や匂いや手の温度などの生々しいものは鮮度を失いやすい。
逆に言えば、それが体に残っているうちは、次の恋に入るのは早いということ。
恋を失ったばかりの頃は絶対に忘れられないと思うのに、時間は必要のなくなったものをちゃんと忘れさせてくれるから偉大だ。

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2006年06月04日

ある疑惑

私の好みは、たぶん、幅広い。
共通点を挙げるとすれば、基本的に落ち着いた感じの人が好きだ。
平和主義者なので直情的で短気な人は苦手。
だからなのか、人当たりがよくて物腰の柔らかい人も好きなタイプの一つみたいだ。
ただ、そういう人の中には、知っていく過程で「この人、もしかして、ゲイ?」と疑念がわく人がいることもある。
私の恋の歴史(片想いも両想いも単なる憧れも含む)の中に少なくとも二人はいた。
(これが数として一般的に多いのか少ないのかは誰にも聞いたことがないからわからない)
別にその疑惑のせいではないのだが、どちらも恋人になることはなく恋は終わり、1人は結婚して疑惑は解消された。

どんなことで疑念を抱くかといえば、例えばこんなことだ。

女の子のアクセサリーに異常な興味を示す、とか。
(普通、恋人でもない女の子のネックレスやピアスにそんなに興味をもたないと思う。)
コートのフードについたふわふわの毛皮を触りたがり、実際に実行する、とか。
(恋人でもないのに。しかも触っている時、幸せそうだった。……ちょっと変?)

日常の話題に男性の名前しか登場しない、とか。
三島由紀夫の本を読む、とか。
「Brokeback Mountain」を友だちと観に行き、しかもそれを人に薦めるほど絶賛する、とか。
(これらの芸術作品をいけないと言っているわけじゃなく、むしろ私も興味があるのだが、恋愛対象の男性が立て続けにそういう話をすると、さすがに首をかしげずにはいられない)

ゲイの友人にその話をしたら、「その人紹介して」と頼まれた。
……やっぱり間違いないのかも。
ほどなく私の気持ちもそれ以上盛り上がることなく冷めていった。
(重ねて言うがその疑惑のせいではない。)

投稿者 Mio : 06:04 | コメント (0) | トラックバック (0)

一つの恋が終わる時

同僚が出張に行くのに気が進まない様子だった。
そこは以前の勤務地だったから、元上司や同僚に会うのがイヤなのか、それとも。
前に付き合っていた人がいるから?
「あんまりいい別れ方じゃなかったから」
ため息混じりに彼は言った。
やっぱり後者か。
彼は今の彼女を選んで、その人と別れた。
そういう話は広がりやすく、私も当時誰かからそのことを聞いた。
「でも、そういうのって、仕方ないから」
私は言った。

仕方ない。
どっちかを選べばどっちかが傷つく。
同時に二人を選べば、どちらも傷つく。
そういうものだ。
自分の中で恋する気持ちが終わってしまったと気付いた時、あるいは何かの理由で別れなくてはいけない時、
自分が悪者になることは覚悟しなくちゃいけない。
続けられなくなった恋を終わらせるためなら嘘をつくことでさえ許されると思う。
中途半端な優しさはかえって相手を傷つける。
誰も恨まず傷つけずキレイに終わらせようなんて、幻想でしかない。
ひどい結末の恋ほど、傷が癒えるのは早いものだ。
曖昧な結末や半端な思いやりは、未練を残す。

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2006年05月14日

One Fine Day

ある日 あなたは私を見つめるでしょう
そして あなたは私たちの愛の運命を知るでしょう
ある日 あなたは私を手に入れたくなるでしょう

私の望みどおりあなたの両手は大きく開かれ
あなたは私を隣において自慢するでしょう
ある日 あなたは私を手に入れたくなるでしょう
ある日 あなたは私がほしくなるでしょう

ある日 そう! あなたは私がほしくなるでしょう

"One Fine Day"
Carole King / Gerry Goffin

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