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2004年05月13日

真夜中の灯り

夜中に洗濯物を干していたら、あっちの灯りが消えた。
次の瞬間、こっちの灯りがついた。
そっちの部屋の住人も夜更かししてる。
向こうの灯りの中では誰がどんな話をしてるかな。

2004年04月30日

夜の音

夜の音を、聴く。
ロイヤルブルーの空には、白い月。
星のきらめき。
ひんやりとした風を吸い込む。

2004年04月17日

寄り道

「寄り道してる場合でもないもんねぇ」

その通りだ。
腹の中にずっしり重い石でも投げ込まれたような気がした。

2004年04月13日

宮の面影

年ふれば齢は老いぬしかはあれど 君をしみればもの思ひもなし
「少納言や、“香炉峰の雪はいかならん”」
「一番好きな人に、一番に愛されようと思いなさい」

2004年04月11日

本心

階段をどんどん下へ降りていく。
行き着いた先で、誰かが椅子に座って待っていた。

「あなたは、誰ですか?」ときいてみると、その人は、こう答えた。
「わたしは、あなたです」

わたしは「わたし」の前にある椅子に座って彼女と向き合った。