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ある疑惑

私の好みは、たぶん、幅広い。
共通点を挙げるとすれば、基本的に落ち着いた感じの人が好きだ。
平和主義者なので直情的で短気な人は苦手。
だからなのか、人当たりがよくて物腰の柔らかい人も好きなタイプの一つみたいだ。
ただ、そういう人の中には、知っていく過程で「この人、もしかして、ゲイ?」と疑念がわく人がいることもある。
私の恋の歴史(片想いも両想いも単なる憧れも含む)の中に少なくとも二人はいた。
(これが数として一般的に多いのか少ないのかは誰にも聞いたことがないからわからない)
別にその疑惑のせいではないのだが、どちらも恋人になることはなく恋は終わり、1人は結婚して疑惑は解消された。

どんなことで疑念を抱くかといえば、例えばこんなことだ。

女の子のアクセサリーに異常な興味を示す、とか。
(普通、恋人でもない女の子のネックレスやピアスにそんなに興味をもたないと思う。)
コートのフードについたふわふわの毛皮を触りたがり、実際に実行する、とか。
(恋人でもないのに。しかも触っている時、幸せそうだった。……ちょっと変?)

日常の話題に男性の名前しか登場しない、とか。
三島由紀夫の本を読む、とか。
「Brokeback Mountain」を友だちと観に行き、しかもそれを人に薦めるほど絶賛する、とか。
(これらの芸術作品をいけないと言っているわけじゃなく、むしろ私も興味があるのだが、恋愛対象の男性が立て続けにそういう話をすると、さすがに首をかしげずにはいられない)

ゲイの友人にその話をしたら、「その人紹介して」と頼まれた。
……やっぱり間違いないのかも。
ほどなく私の気持ちもそれ以上盛り上がることなく冷めていった。
(重ねて言うがその疑惑のせいではない。)

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