枕 草 子 〜わたし流〜
古典というだけでなんだか敬遠されがちですが、
『枕草子』は本当に魅力的な作品です。
私は時々ページをめくって、彼女の言葉を読み返します。
花の色、風の音、空の様子、日常にあふれる小さな幸せ、友情、恋。
そういうことは今も昔も何も変わらないのです。
桃尻語訳や田辺聖子さんの小説(「むかし、あけぼの」)など、
現代の言葉に替えたものはとっくにあるし、
「今更何を」という感じはありますが、私は私なりのとらえ方で
『枕草子』を表現したいと思います。
私が好きなものを好きな時に取り上げたものであり、
順番は滅茶苦茶だし、分類も特にありません。
ここで少しでも『枕草子』の世界を感じていただけたら幸いです。
(2011年1月追記:2003年ごろに書いたものです。)
参考文献
新版「枕草子」上下巻 石田穣二訳注(角川文庫)
「古語大辞典」 中田祝夫・和田利政・北原保雄編(小学館)